カテゴリー別アーカイブ: 子どものトラウマ治療

アサイド

おもちゃコンサルタント仲間の方が教えて下さいました。私のリベラルスクールで行っていることは、therapeutic play(治癒的な遊び)でした。子どものことを思う人であれば誰でもでき、講習会もあるそうです。

リベラルスクールに通う子どもたちは、学校でいじめや不適切な指導により深く心が傷ついています。担任と栄養士による給食の完食指導によりPTSDや会食恐怖症を発症したらしいある子は(外出すらできないほど弱ってしまい受診もできませんでした)、当初は自宅から一歩も出られなくなっていましたが、リベラルスクールで優しくて氣の合う友達と毎週遊ぶうちに、 1年経った今、おやつをみんなと食べられますし、1人で通える様にもなりました。

良質なおもちゃと遊びはコミュニケーションを助け、子どものトラウマの回復に大きな効果をもたらします。

東日本大震災のときに作られたマニュアルはこちら。トラウマ体験をしたお子さんと遊ぶ際に取り入れられる手法が載っています↓

https://www.unicef.or.jp/kinkyu/japan/pdf/2015_children_support.pdf

※’プレイセラピー’はプレイセラピストでないとできないそうで区別されています。プレイセラピストはアメリカを中心とした資格で心理士さんなどが取られることが多いようで、大学院修了以上の教育歴が必要になります。

HSC対応リベラルスクールでは治療的な遊び(Therapeutic Play)を実践

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毎週金曜日の午後、学校に行きづらい、もしくは学校が合わない子どもたちがリベラルスクールにやってきます。

HSCに限らず学校で被害に遭った子もいます。給食の完食指導など、不適切な指導によりPTSDを発症してしまったなど。

家から1歩も出られなくなってしまった子もいます。おそらく会食恐怖症で、お正月など親戚の集まるご馳走いっぱいのお祝いの場にも出られません。回復に何年もかかっています。

いろんな事情により学校が合わない子、行きづらい子がいて、日本では不登校と呼びますが、これは同調圧力が強く学びの選択肢が少ない日本ならではです。

例えばアメリカならロサンゼルス市だけでも200以上のチャータースクール(公設民営なので無料)があり、ITやアートに特化した学校や、メンタルサポートが必要な子どものための学校や、白人のみの学校など様々です。ホームスクーリングも当たり前で、ホームスクーラーの方が成績優秀であるという調査結果は誰もが知っています。

私は日本の学校に行きづらい子、学校が合わない子の生きる力と明るい未来を信じます。

なぜならリベラルスクールではみんなでボードゲームやカードゲームで遊んだり、外で鬼ごっこや卓球や長縄をしたりするうちに、確実に子どもの笑顔が戻ってくることを目の当たりにしているからです。

学校を全否定するわけではありませんが、学校に毎日行かないからこそ伸ばせる能力があるのでは?子どもの天才性を引き出すには遊びが一番なのでは?

小学5年生のKくんは、3年以上学校に通えていません。その間、YouTubeでカードトリックをたくさん学んで大人顔負けの口調と手さばきでマジックショーができるようになりました。(今では1人で通えるようになり、オヤツもみんなと食べることができるようになりました)

ルービックキューブも1週間で6面揃えられるようになったKくんは、今ではサブテン(10秒内)ができ、先日横浜のルービックキューブ大会にも参加できました!いろんなキューブも増やしています。

Kくんの将来の夢は舞台上でトリックを披露すること。いつか英語でも披露したい!

このように安心安全な環境で、対話的・主体的に遊ぶことで、子どもたちは確実に心の健康を取り戻していきます。

こうした遊びを通した癒しをセラピューティック・プレイ(治療的な学び)と言います。(東日本大震災でトラウマを体験した子どもたちに行われ、効果がみられたそう)

1歩も外に出られなかった子も、毎週リベラルスクールに通うようになり、みんなでアンデルセン公園に出かけアスレチックを楽しむようになり、親から離れ子どもだけでお店にキーホルダーを買いに行くなどすることができるまでになりました。

子どもの成長にはやはり遊びが欠かせない。そしてトラウマを負った子どもの回復にはやはり遊びが欠かせないこと、トラウマ治療に大変効果的であることを実感しています。

夢は舞台でカードトリックを披露すること!〜学校をお休みしている間に大人顔負けの技を磨いたKくん