アサイド

最近、一家でドイツに在住されていた方から、ドイツでは不登校が許されない話を聞きました。お話しの全てが大変興味深かったです。

私は学校が合わない子どもへのアメリカの手厚いアプローチや、デンマークやフィンランドの個に寄り添った教育が素晴らしいと思い、日本はただ遅れているのだと思っていましたが、ドイツではなんと不登校事態が許されないことを知り、新たな視点が加わりました。

ドイツでは…

・3日以上学校を欠席した場合、医師の診断書が必要
・継続して登校できない場合は、学校からピアサポート的に数人の子どもたちが家に登校を促しに来る
・それでも登校できない場合は児童精神科等を受診→メンタルの学校に登校するように言われる
・メンタルの学校にも通えない場合は、親に罰金が課せられる
・親がホームスクーリングをすることは許可されない
・通信教育も許可されない

ドイツで不登校が許されない理由は、アル中やネグレクトなどの虐待から子どもを守るためで、学校のセーフティーネットとしての役割が重要なようです。

ドイツで長年小学校の教員をしていたドイツ人の友人ギゼラにも聞いてみると、

「ドイツでもパンデミック以降、不登校が増えているわ。ドイツでは子どもが不登校になると先生と話し、医師に相談し、心理療法士等を受診するわ。不登校の理由は様々で、子どもを助けるための様々な方法があるわ。ドイツでは子どもが学校に通うことは強制的な義務なので、もし親が子どもを学校に行かせなければ親に罰金が課せられるの。もし学校が怖くて登校できない場合は、医師の診断書の提出により欠席は認められるわ。また、他の学校を選択することもできるので、これも解決策の一つかもしれないわ。親が子どもを自宅で教えることは許可されていないわ。」とのこと。

日本のすごい点に気づきました↓

・日本では学校に通えなければ子どもは家でゆっくり休める。(医師の診断書の必要無し)
・不登校でも親に罰金はない。
・子どもを家に置いて親が外出(買い物や仕事など)しても逮捕されない。(海外では親が逮捕される)
・通信学習もホームスクーリングも自宅でフリースクールをオープンすることも可能で、さらに出席扱いも認められる。

日本が安全な国だからできることですね。ありがたいな、日本!

他の多くの先進国では、子どもに留守番させると親が逮捕されます。これも子どもを守るためですが、シッターさんを雇ったり親戚に来てもらったりと面倒です。

最近、学校が合わない子には日本の方が暮らしやすいとのことでイギリスから帰国した方のお話も聞く機会がありました。この2年半、私は市と教育委員会に働きかけてきましたが大変協力的で、多くの点が改善されたこともあり、相対的に見て日本はとてもいい国だと思えてきました。新たな視点で日本を見ると希望の光が見えてきます。

ドイツの不登校は親に罰金~学校は子どもを虐待から守るためのセーフティーネット

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