皆さん、こんにちは!
今日はアメリカのチャータースクールと、地元の公立校でも提供されるIEP個人化教育プラン(Individualized Education Plan)について紹介したいと思います。
海外では「不登校」(school refusal)という言葉はあまり使われないようです。
なぜならホームスクールが法律で認められていたり、地元の学校が合わなければ公設民営のチャータースクールやフリースクールやヴァーチャルスクールなど選択肢が日本より多いからです。アラスカ州など州によっては学校に通わない家庭に対し、教育費等の名目で税金還付もあるようです。
2022年6月29日追記:
ただし、先進国の中にもドイツなどのようにホームスクールと不登校が認められず、親が罰金を課せられる国もあるようです。これは家庭での虐待などから子どもを守るためです。
★アメリカのチャータースクールについて
アメリカなら地元の学校が合わなければ、公設民営の※チャータースクールに移る選択肢もあります。公設民営だから私立ではなく、新しいスタイルの公立学校なのでお金もかかりません。
チャータースクールはカリフォルニア州ロサンゼルスだけでも200校以上あるから、地元の学校が合わなければ別の学校に行けば良いです。
アメリカの公立小学校で長年教師をしていたホストマザーは、「地元の公立校は、チャータースクールに生徒と税金が流れていかないように、生徒のニーズを満たす努力をしなければならない」と言います。
そうしなければ態度の悪い生徒しか残らないし、コスト削減で職を失う教師が出てきます。(チャータースクールは入学する生徒を選べるが、地元の公立校は選べない)
どの学校も教育の質と生徒の満足度向上に向けて努力するよう仕向けるためにも、アメリカにはこのような競争システムが存在します。
※チャーター・スクールは、コンピュータ・リテラシー教育や、サイエンス教育に特化した学校や、不登校の子ども達を対象にした学校など、さまざまな特徴あるいは教育的配慮をその前面に押し出した、新しい公設民営の公立学校
★IEP個別化教育プラン(Individualized Education Plan)について
不登校になりかけた子などの保護者が希望した場合、州にもよるかもしれませんが、アメリカでは学校の費用負担で専門家によるニューロサイクルテスト(脳回路テスト)を受けられるサービスがあります。
脳の特徴と不登校の原因がわかればその子に合ったIEP個別化教育プラン(Individualized Education Plan)に基づいて、その子に合ったクラスで授業を受けられます。
その効果で、成績の悪かった子がオールA +になったケースがあると聞きます。
「高学年になるまで成績悪くなかったからまさか不登校が脳回路の特徴による学力不振が原因だったとは!」ということもあるわけです。
このように個に合った教育を提供されることで、子どもが学校生活で苦しまなくて済むのです。
ボストン在住の友人の子もしばらく学校を休んだ後にニューロサイクルテストを受け、スロー・プロセシング・ブレイン(処理がゆっくりな脳)と分かり、IEPで学校に復帰しました。本人も家族も原因と戦略が分かり、とても安心したと言っています。
日本の教育を受けていたら天才性が発揮されていなかっただろうと思うのは、ディスレクシアのスティーブン・スピルバーグ、ジム・キャリー、オーランド・ブルームなど。
ディスレクシアは俳優、建築家、起業家などの有名人ばかりでなく、薬品の研究者、福祉、芸術などの幅広い分野で活躍していますよね。
すべての子どもはナチュラルジニアス、生まれ持っての天才。
日本がここまで進化するのはなかなか難しいでしょうけど、HSCに限らずすべての子ども達がナチュラルジニアスを発揮できるよう、少しずつでもできるところから、個に寄り添った教育を実現したいですね。
#不登校
公設民営チャータースクール
ディスレクシア
Do you know what a charter school is?